第326回 8月16日(土)18:00~
「北海道のダイサギ考」
樋口 孝城 氏 (北海道野鳥愛護会)
かつて北海道では珍しいとされていたダイサギが、最近では普通に近い鳥になってきました。越冬個体も増えてきたようです。それに伴って図鑑などでの取り扱いが変わってきましたが、亜種ダイサギと亜種チュウダイサギの区別が不十分なこともあり、さまざまな混乱も生じました。今回は具体的な調査結果ではなく、北海道の野鳥関係資料(図鑑、報告書、新聞報道など)から見るダイサギの過去から現在までの状況を、全く私的な観点からお話しします。
第327回 9月20日(土)18:00~
「日本におけるオオカミ復活の必要性を考える」
井上 剛 氏 (一般社団法人 日本オオカミ協会)
全国的に大型哺乳類による農林業被害や獣害が発生していますが、特に北海道で問題になっているのが、推定50万頭が生息するとされるエゾシカです。シカ問題は高頻度で新聞・ニュース等で取り上げられる機会が多く関心も高いといえます。演者は日本オオカミ協会(JWA)の活動に1993年創設以来参画し、オオカミという動物に対する正しい知識の啓蒙普及、そして本来の良好な森林生態系の復元を目的に日本における再導入を提唱しています。本話題提供では、オオカミの必要性を理解してもらい、誤解、偏見を解くと共にオオカミ復活の必要性を提案し、賛否問わず、いろいろお話しできれば嬉しく思います。