鳥の話はいかがですか?

「野鳥お勉強会」では、年4回程度、野鳥や自然に詳しい方を講師としてお招きし、居酒屋「鳥次郎」にて、少人数(10〜20人ていど)で会食しながらの勉強会を催しています。参加は自由ですので、どなたでもお気軽にお越しください。なお、予定人数を超えた場合はお断りすることがあります。参加費は飲食代のみの4,000円となります。なお、お店の都合により予約制としていますので、参加ご希望の方は当日の2日前までに富川(代表)までご連絡下さい。

野鳥お勉強会再開のお知らせと今後について

2020年3月から新型コロナウィルス感染対策で開催を休止し3年半が過ぎました。現在、国では感染拡大防止と社会経済活動のバランスをとりつつ、できるだけ平時に近い社会経済活動が可能となるよう取り組むとし、感染症法上の位置づけを「2類」から「5類」へと移行しました。そして、昨今のコロナ収束化も見え始めたことから、いつまでも怯むことなく野鳥お勉強会は再出発いたします。

この3年半が、「長かったのか、あっという間なのか」の感覚はよく分かりません。しかし、当会を主宰する者のダメージは大きく、気力や体力の著しい低下に加え多忙と老齢を理由に一時は閉会までを考えるほどでしたが、やはり野鳥や自然環境情報の交流としてのコミュニケーションの場の必要性、会および個人としての想いとやり残し、そして何より周りからの「またやろうよ」の声があって、再認識すると同時に「もう少し頑張ってみよう」の決心に至りました。しばらくの音信不通をお許しいただければ幸いです。

野鳥お勉強会は1987年の創設からコロナで休止となる2020年3月までの34年間で392回の開催、延べ6,000人の参加で行ってきました。とりわけ当初から頑なに月1回の開催を実行してきましたが、これは何より講師陣と参加された皆さんのおかげがあって来られたことに他なりません。特に講師の皆さま方には面倒や無理を言ってのお願いも多々あったなど、ご迷惑とご心配、それにご配慮がありました。あらためてお詫びとともに感謝を申し上げます。

さて、これからの開催は、諸事情により誠勝手ではありますが、“無理せず楽しくゆるやかに”、年4回程度で開催することで進めようと思います。もちろん充実した内容を目指しますので、今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。

野鳥お勉強会開催のお知らせ

野鳥お勉強会 開催のお知らせ

第355回 1月21日(土)18:00~
「北海道の野鳥と四季を追って ~6年のバードウォッチングを振返って」
田中 冬彦 氏 (北海道野鳥愛護会)

暖地育ちの私が、北海道へ転勤してきて出会った、感動した、野鳥たちの姿。北海道ならではの鳥類相にとまどいながらも、自分の足で全道各地に駆けつけ観察、撮影してきた種を暖地との違い、季節や環境に着目して写真や動画を用いて発表します。いちバードウォッチャーの目から見た、北海道の野鳥の魅力を再発見してみます。

第356回 2月18日(土)18:00~
「鳥類の生息地としての農地景観の価値 -種数・個体数・繁殖成績・初渡来日・餌資源量を用いた評価-」
北沢 宗大 氏 (北海道大学農学部)

湿原や草原は急激に減少し、多くの湿原性あるいは草原性の鳥類が絶滅の危機に瀕しています。このような鳥類は、農地景観に僅かに残存する湿原や草原に生息しています。同時に、農地や牧草地、そして耕作放棄地もまた、重要な生息地であることが知られています。様々な土地利用からなる農地景観で鳥類を保全するためには、各土地利用が生息地としてどの程度機能するかについて把握する必要があります。本研究では、種数、個体数、繁殖成績、初渡来日、餌資源量の5つの観点から、湿原、耕作放棄地、牧草地、畑の、生息地としての価値を評価しました。土地利用ごとに、どのように鳥類を保全すべきか一緒に考えてみませんか。