2010年開催目録
回 | 開催日 | 演 題 | 発表者 | 所 属 |
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野鳥の体内には様々な寄生虫がいて、普段は何もしませんがふとした切っ掛けで牙を剥きます。寄生虫は宿主に食べられて感染するので食物とも深く関係します。鳥にとっての病原体として、或いは鳥の餌の証拠としてなど・・・。そんな蟲を調べた貴重な話です。今、感染病騒動の揺るがす現代では聞き逃すことはできません!!
春、サクラやウメ、サザンカなどの花にいる鳥の情景はとてもいいものですね。どんな鳥が何のために集まってくるのでしょうか?「梅にうぐいす」は花札の2月、一足早い春を対談して今春のウォッチングと写真撮影に備えましょう・・・!
冬季オリンピック開催地のバンクーバーから東に約700km、カナダ南部にあるレスブリッジの3.5カ月の滞在機会から、周辺で観察された鳥たちを紹介します。アメリカとの国境(北緯49度)辺りと北海道(北緯41~45度)では、鳥や環境などでどんな違いがあるのでしょうか?
道内各地では人口の減少と共に高齢化により、地域の活力低下が叫ばれています。(社)日本技術士会北海道支部・地 域産業研究会が発足以来13年間にわたって取り組んできた活動を紹介し、皆さんとともに地域の活性化について考えてみます。勿論、鳥や自然についても私論ですが触れたく思います。
275 | 05.15 | クマゲラを守ろう! –人と天敵動物について考える– | 笹森繁明 | 北海道野鳥愛護会 |
生物全体を通してどのように種による成熟体サイズが決まるかを将来の不確実性とそれを抑えるコスト、死亡率との関係から 見つけてやろうという数理モデルを使っての研究です。野鳥研究とは多少縁の遠い感もありますが、生き物が生きるための基礎と術を考えることによって鳥を見る・知る世界も変わってくることでしょう。
日本に生息する滑空性哺乳類は、ニホンモモンガ、エゾモモンガ、ムササビの3種であり、北海道にはエゾモモンガだけが生息しています。今回は、主にエゾモモンガの生態を知ってもらうとともに、森林の必要性を改めて考えていただければと思います。
基本的に日本のバードウオッチャーには、「狩猟」という行為をほとんど理解されず、往々にして感情的になっているのが現状と思います。これを機会に本来の狩猟のあり方、狩猟鳥研究の現状など、正しい理解をしていただければと思っております。
沖縄本島北部ではオオコノハズクとリュウキュウコノハズクが同じ森の中で暮らしています。営巣場所に樹洞を利用するこれら二種の生息や共存などについて考えてみます。もちろん、北海道のフクロウ類の話題は欠かせません・・・。
本来は海の近くに住むはずのオオセグロカモメが、札幌の都市部で繁殖しています。彼らは大都会で何を食べ、どのような営巣場所を好んでいるのか・・・。少しずつ明らかになってきたオオセグロカモメのシティライフを紹介します。
いきなりのエクスカーション!? 畜大南西端にあるモモンガ用の横断構造物と、中札内にあるコウモリ用カルバートとクロテン等が使った樹上生動物用の横断施設を見学します。動物との共存においてどういう発想でどういった対策をとったかのお話です。帰ってきてからのお話も楽しみです。
十勝平野では,ノスリ、オオタカ、そしてハイタカなどが防風林や孤立した小さな森林に生息しています。これら3種の分布および営巣環境から、十勝平野に3種が共存可能な理由、そして保全について考えてみたいと思います。
現地調査があり、その結果による予測や評価、保全策の検討などが行われる自然環境調査や環境保全。自身が担当する立場ながら、それら内容に疑問や限界を思う。今日、系としての評価や攪乱、順応型管理による保全策が語られてはいるが、「片手落ち」な感が否めない(独りよがりな感じの)施策や、矛盾するような対策が横行しているとも感じる。ひょっとすると調査そのものにもっと工夫が必要なのかも知れない・・・。そんな提案も含め実務現場で考えている「次の一手」について、ざっくばらんな話題提供ができればと思っています。