2019年開催目録

開催日 演 題 発表者 所 属

バードウォッチングのついでに野鳥の写真を撮るようになって10年を過ぎました。地味ながら上品な色合いが魅力の猛禽類とシギ・チドリ類を中心に、私のお気に入りの写真を見ていただきたいと思います。「いつどこで?」の簡単な紹介くらいにして、とくに興味を持たれましたら、あれこれ聞いていただければ嬉しいです。皆さんと美味しいものを食べ飲みしながら、楽しくおしゃべりをし、新しい年に思いをはせましょう。

円山動物園では、昨年の春はホッキョクグマ館がオープンし、夏にはキリンが導入。また、最近ではアジアゾウ4頭が導入されて今春の公開に向けて準備中であるなど、見どころがどんどん増しています。現在、動物園には約170種900点の動物がいますが、そのうち鳥類は35種166点ほどです。今回はその鳥類にスポットを当てて動物園内にいる鳥たちの姿を紹介します。

北海道内で繁殖する特徴的な模様のチュウヒの雄や、毎年渡来するカナダカモメなど、野外で個体識別ができた例から、移動や模様の経年変化について発見したことなどを紹介します。また、最近観察した野鳥の話題も提供できたらと思います。

石狩鳥類研究会は北海道石狩振興局管内の野鳥年次記録を1997年からまとめ続けてきています。現時点で337種を石狩の鳥としていますが、そのうち毎年のように記録されるのは200種近くで、これらが管内野鳥の基本構成種です。四半世紀近くの間には、いなくなってしまった種、新しく仲間入りした種もいます。今回は石狩野鳥社会の定常部分と変動部分および装飾部分についてお話しします。

私は、四季折々あちこちへ出かけてバードウォッチングと短歌作りを楽しんでいます。そうした中で、最近間近に観察し、その印象を短歌に詠むことが出来たのが、ギンザンマシコ(旭岳)、コアカゲラ(知床など)、ハチクマ(厚田など)、ヨーロッパトウネン(石狩)、シジュウカラガン(北村)、ハイタカ(室蘭)などです。今回は、短歌に加え鳥たちとの出会いの模様、その際に撮影出来た写真を併せて紹介させていただきます。

夕張岳は、北海道中央部の夕張山地の南端に位置する標高1,668mの山で、夕張市と南富良野町にまたがり、山域は北側の芦別岳とともに「富良野芦別道立自然公園」に指定されています。希少な高山植物の宝庫でも知られる夕張岳です が、鳥類に関する記録は皆無に等しいのです。一昨年に鳥類相調査を行い基礎的な記録を得ましたので、どんな環境にどんな鳥が生息していたかなどを紹介します。

鳥の飛翔は美しく魅了されます。いつの間にか写真は銀塩からデジタルに変わり、写真の撮り方や撮った映像の質での変化を感じます。今回は、既に他の会で公開している写真を含みますが、デジタルで撮ったクマタカやハイイロチュウヒ、コミミズクなどの猛禽類を主体に、映像や個体の行動などについて談義したいと思います。

自然環境の中にとけ込んでいる昆虫の探し方、採り方、撮り方、調べ方の基本を、解りやすい画像いっぱい用意して、紹介いたします。

エゾシカは捕獲のない条件下では年率20%程度の増加率(4~5年で2倍に増加)と言われ、いぜん農林業や自動車衝突事故などに甚大なる被害をもたらしています。野生動物との共存を願うなかで、エゾシカの生息数を減少させるために取り組む、狩猟わなによる捕獲実態や状況などについて詳しく説明します。また、スマートフォン等は感覚的に使用可能であり、お手持ちのものが、野外活動の支援になる事例についても紹介します。

ボルネオといえば、オランウータンや旭山動物園での保護プロジェクトで話題になったボルネオゾウなどで有名ですが、実は野鳥の宝庫でもあります。キナバル山を有するキナバル公園はじめ数多くの保護区があり、自然の豊かさと観察できる野鳥の種類などからとても魅力のある地域です。訪れたボルネオの自然の感想や観察した野鳥について報告します。

比布町・寿都町で観察したハヤブサの育雛とアオバト狩りについて、「医師から見た~」としてお話をさせていただきます。

イスカはスズメ目アトリ科に属し、小鳥の中では大きめの鳥です。日本の多くの地域では冬鳥で、北海道では秋や春に松林で群れがみられることも多いでしょう。この鳥の特徴はなんといってもそのくちばしのかみ合わせが互い違いになっていることです。そしてそのことがイスカの生活すべての鍵となっています。そんなイスカの生態についてわかってきたこ とを紹介します。